2017/06/01 1日コラム
6月は「水無月」とも呼ばれます。
梅雨に入り雨の多い季節ですが、「水無月」・・・不思議に思い語源を調べてみました。
水無月の「無」は、神無月の「な」と同じく「の」にあたる連体助詞「な」で、「水の月」という意味である。
陰暦六月は田に水を引く月であることから、水無月と言われるようになった。
(語源由来辞典より)
さて、「水無月」という和菓子があるのをご存じでしょうか。
京都では1年の折り返しにあたる6月30日に、この半年の罪や穢れを祓い、残り半年の無病息災を祈願する神事「夏越祓(なごしのはらえ)」が行われます。
これに用いられるのが「水無月」です。
「博多水無月」は、関西で食べられる「水無月」を元に作られた、博多オリジナルの和菓子です。
「小豆とワラビ粉を主原料とし、笹で巻く」ことが博多の決まり事、それ以外は、各店が趣向を凝らし創作します。
夏を過ごすことが一大事だった昔は、6月30日を1年の半分の晦日としたその日を超えると、無事に1年を過ごすことが出来る、と伝えられていました。
昔ほどではないにしろ、30度を超える高温の日々が続く夏は、老若男女誰にも過ごすのが厳しいものとなっています。
残り半年を無事に過ごせるようにとの思いを込めて、博多水無月を買って食べようと思います。